次の目的地はエクアドルのキト。結構な距離があり、空路か陸路かで迷っていたが、旅友達もできたので、陸路で向かう事に。まずは国境の街イピアレスへ向かう。バスは23時間かかる。そうなのだ、日本ではあり得ない殺人的移動手段。流石にこの距離を一人でのるには強靱な精神と肉体が必要なのだ。が、二人になったので、精神的にはだいぶ楽だ。セキュリティ上も二人の方が良い。一人だったら行かなかったであろう、たぶん笑
ここ南米でバスに乗る時に困る事が一つ。運転手が音楽をガンガンに流すのだ。日本なら即刻首であろう。夜中は眠くなるらしく、耳が痛いほどの大音量。しかも座席は最前列。眠れない上に、耳が心配になるほどうるさい。音量下げてくれと言ったら、「運転できないじゃないか!」と返された。これが異国と言うものか…
23時間の格闘の末、やっとの思いでイピアレスに到着。宿に向かい休憩したあと、世界一きれいだと言われるロスロハス協会へ。
谷間にある確かにきれいな協会である。どうして、このようなへんぴな場所に、しかも谷間と言う難しい場所に協会を建てたのだろうか?
翌日は大変と噂に聞く、コロンビア-エクアドルの国境に向かうため、早めにベットについた。
翌日、結局ゆっくり起きて10時出発。この国境は国境超えに2-4時間かかるという。…が甘かった。
ここのコロンビアのイミグレーションは遅い事で有名である。列は100メートルも無いにもかかわらず、全く進まないのだ。コロンビア人は優先的に通れるようだ。結局、コロンビア側だけで4-5時間待つ事となった。もちろん不平不満の嵐である。そしてまた、エクアドル側が不運である。ここエクアドル側は逆に外国人が優遇され、コロンビア人が待たされる。外国人の列に並んでいると、コロンビア人の列から不満の声が。列を管理している管理官がなんと外国人もコロンビア人の列に並び直せとうではないか!そんなばかな!あと数人で僕たちの番なのに!ここで並び直せば追加で4時間はくだらない。間違いなくキトには今日中に着けなくなるのだ!必死に懇願するが、頑なに入れてもらえない。「結局、お前がコロンビア人に気圧されただけだろ!」と言ってやりたいところだ。しかしここで引き下がる訳にはいかない!列に並んでいた人数が一人減り二人減り、最後が5人もいなかったろう。その時一緒にいた友達が礼儀正しく、管理官に懇願した。そして遂に中に入れてくれたのである。危機一髪である。ここで、その友達が女性であった事を、伝えておくべきであろう。このような場合、女性の懇願は強いと思うのだ。
すったもんだで二時間ほどでようやくエクアドル、イミグレーションを通過。
ミニバスにのり、キト行きのバスステーションに向かう。着いたのは4時だっただろうか?ここからがまた問題なのだ。キトまではここから5時間ほど。そして目の前には、バスに乗る長い列。ようやっとバスに乗れたのは5時過ぎだったろうか?どうもこれが、ほとんど最終バスだとか。ここでもぎりぎりセーフである。そしてここはエクアドル、麻薬と犯罪防止のため検問が何箇所か敷かれている。4回ほど捕まったであろうか。安全に走れるのはありがたいが、なにぶん進まないのだ。
ようやくキトに着いたのが夜10時過ぎ。危ないので、タクシーでホテルに向かった。
余談ではあるが、国境通過に後日談がある。僕たちは6時間以上かかり最悪だと思っていたら、いたのだ上が。9時間、11時間。中には夜を明かしたと言う旅人の話も聞いた。
それはどうやらベネズエラの治安の問題があるらしい。もともと危ないと言われるベネズエラであるが、今は更に治安があれているらしく、ベネズエラ人が逃げて来るのだと言う。目的地はエクアドルかペルーらしい。そのため、国境に人が溢れ進まないのだという。
はてさて、国の情勢が垣間見える国境超えであった。次回からはエクアドルのお話し。
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6/29、遂に日本に帰ってきました!とりあえず、1ヶ月ほど休養する予定。