3/10 ラグーナ69 ( lago69 y lagunas de llanganuco)

今日は、ワラスでもメジャーな湖のツアーに参加。実は、ここワラスはトレッキングが有名であり、数泊のトレッキングツアーに参加するつもりであったが、今は雨季。探せばツアーはあるようだが、雨では苦行になってしまうので、今回は1日ツアーで回ることにした。ちょうど、同じホステルに日本人がいたので、一緒に参加する事に。

早朝5:30頃集合。バスに揺られ、まずは一つ目の湖へ。途中、レストランによってひと休憩。

ここペルーでは、日常的にコカの葉を噛む習慣がある。いわゆるコカインの原料だ。感覚で言えばタバコが近いものだろうか?疲れた時や、休憩の時に噛む。利尿作用があり、高山病にも効くらしい。抗高山病薬としてアセタゾラミド(商品名ダイアモックス)があるが、これは利尿剤であり代謝性アシドーシスになり、それによって代償性に呼吸性アルカローシスを起こす事によるようだ。コカの葉にの作用機序については知らないが、コカインと効くと悪いイメージがあるが、それはその成分を精製したからであり、Drugとなる。が、もともとはペルーにあった文化であり、特にコカの葉をかんでも問題になる事はないようだ。このようにコカインのイメージから文化を否定する風潮はいたたまれない気持ちになる。(別にDrugを推奨しているわけではない。)

旅に話を戻そう。バスに戻り道を進む。標高は徐々に上がってゆく。一つ目の湖はlagunas de llanganuco。すでに標高3850mである。が、美しいエメラルドグリーンの湖が広がる。

そこから少し進んだところから、laguna69への登山が始まる。一緒に来た日本人は既に唇が青い。が、頑張って登ると言う。ここで与えられた時間は確か6時間ほど。高所という事もあり人によって速さが違うため、制限時間以内に戻るという条件の登山だ。基本、参加者全員登れていたようだが、人によっては厳しいだろう。登山道は一本道でわかりやすく、自然保護区に指定されているであろうこの地域は、景色がよく、歩いているだけで心が弾む。歩いているとよく牛に遭遇する。おそらく飼育されているのだろう。そして恐ろしく身軽だ、道なき崖をかけて行く。ヤギかっ!とつっこみを入れたくなる気持ちを抑え登る。

標高4600m。ようやくたどり着いた景色は、青く透き通っている。

僕はどうも高所に強いようで、特に高山病を感じるような事はなかった。ちなみに僕の血液はヘモグロビンがなぜか基準値上限くらい。そのせいだろうか?宿で会った日本人はまだ来ない。もうたどり着けないんじゃないかと思っていたが、20分程経ってようやく到着。よかった…が、彼女の体調は最悪そうだ…。

滞在時間は30分ほどで、山を下る。いわゆる秘境にはよくある事だが、だいたい湖を見るというより、トレッキングや登山に近くなる。例えば屋久島の縄文杉も1日がかりの登山になる。

帰りは少し早く二時間程で下山。しかし、やはり彼女が来ない。30分程遅れて到着。途中で吐いてしまったらしい。唇は青く、顔色もすこぶる悪い。バスに乗っても体調はすぐれない。しかし、街まで下りてくると、今までが嘘のように体調が回復した。高山病の場合、高度を下げれば体調が良くなると言うが、本当のようだ。まだ経験はないが高山病は非常に危険そうだ。皆さま、もし海外で登山する際はお気をつけて。

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