現代のフリーダと金曜の市

友人に教えてもらった現代のフリーダに会いにOcotlán de Morelosへ。…行くつもりなのだが、いつもの二等バスターミナルに行くとOcotlán行きはないと言う。なぜだ!?散々聞いたが分からず、タクシーで行けと言われた。負けた気がしたので、絶対バスで行こうと思い、街中の他のバス停に行ってみる。たまたま、某散歩本の隅っこに、バス乗り場が書いてあり、やっとの事でバスを捕まえた。やっとシステムがわかってきた。メキシコのバス停は基本、東西南北に分かれており、南に行きたければ南のバス停に行くようだ。しかし小さいバス停。地図がなくては分からないと思う…。


バスで50分程でOcotlán着。今日は金曜日なので市が立っているようだ。ソカロを中心に出店でごった返している。散策していると一角に市場があり、その一角にフリーダがいるようだ。メキシコの人々は優しく聞けばすぐ教えてくれた。ついにフリーダの店へ。聞いていた通り確かにフリーダではないか!話しかけると、とても気さくに写真を撮らせてくれた。

せっかくなのでご飯を食べようとメニューをくれと言うと、何かをスペイン語で話しそこで座っててと指差した。待っていると、Mole(チョコレートソース)と、Sopa(スープ)を出してくれた。どれもそれぞれにコクがあり美味しい。帰りにお金を払おうとすると、いらないという。どうやら味見としてわざわざ出してくれたようだ。なんと優しい!お礼を言い、店の前にある募金箱にお金を入れておいた。

来る前は中米に警戒心を抱いていたが、基本的には優しい人たちだ。こと、オアハカには優しい風が流れている。やはり異国は来てみなくてはわからない。

 

Mitla遺跡とオアハカ文化博物館

Buenos días.

朝はゆっくりと起き、ミトラ遺跡へバスで1時間40分ほど。少し距離がある。途中でバスを降り15分ほど歩くと遺跡へ。ここの遺跡は紋様が特殊であると言う。ここの遺跡は少し小さめで街の中に点在している感じだ。この街の中心にも教会があり立派であるが、教会を作るための石を遺跡から調達したと聞くと複雑な気持ちになる。教会と並んで壊れかけた遺跡がある。そのコントラストが少し強く感じられた。


帰ってきてからサント・ドミンゴ教会内に併設されたMuseo(ミュージアム)へ。近隣の遺跡の出土品が集められており、内容は充実している。教会の中も一緒に見て回れる。メキシコシティでもMuseoは行ったが、やはり地域によって土偶の表情の違いがある事が面白い。

 

明日は、現代のフリーダについて。ただ今執筆中にて少し待たれたい。

(余談だが、このblogは少し遅れているため夕方から夜行バスに乗りパレンケへ向かう。夜行バスで15時間の旅…)

オアハカの天空の城

Hola !
スペイン語を少しずつ勉強している、大塚です。たまに、エセスペイン語、エセ英語があるだろうが、お付き合いいただきたい。

昨日からドミトリーに宿泊。地震の影響ですいている。朝からマティーと仲良くなり、いろいろ見どころを教えてもらった。彼はカナダ人で、メキシコが好きでよく来るらしい。今は、地震の影響でボランティをしているという。サント・ドミンゴ教会を軽く見学した。慣れて来ると街の構造はどこも似ており、慣れてきた感はある。教会の前には、地震による死者の慰霊と思われるものが並べられていた。

今回の昼食は、奮発して以前から気になっていたPollo en Mole。チキンのチョコレートソースがけと言ったところか。スパイシーに味付けされており、好みの分かれるところだろうが、絶品である。日本にもあるだろう、ぜひ味わっていただきたい。のち、モンテアルバン 遺跡巡り、中心部から車で25分ほど。裏山の山頂にある。あいにくの曇りだが、人も少なく、静かな空気が流れる。日本にも天空の城があると言うが、ここも天空の城であろう。遺跡はどこへ行っても落ち着く。やはり気候の良いところには、人が住みやすいという事か。ならば寒い地域に、原始的な部族がなぜ住むかと言う話もあるが、ここでは割愛したい。

Buenos noches.

壁画散策のち、オアハカへ

二日分まとめて。


壁画散策で、メキシコ国立自治大学へ。ここは、中南米全体の最高学府らしい。アクセスはソカロより、40分程度。構内はとても広く、一つの都市と言える。ちなみにメトロの最寄駅は二つある。ユニバーサイド駅から、構内に入り、散策する事事40分ようやっと、壁画にたどり着く。フアン・オゴルマンの壁画は圧巻。何か原始的なものを感じさせる。構内にはとても穏やかな風が流れており、この広い敷地は、なかなか日本では味わえないのではないか。そういえば、北大も広かったか?近くにスタジアムもあり、そちらも見学。中に入ると、支援物資が山積みに。まだ、地震の影響は残っているようだ。今まで聞いた話を総合すると、都会ではあまり露骨な被害はみられないが、田舎町では、土作りの家などが崩壊しているらしい。今泊まっている宿では、ボランティアに来ている人が二人いる。メキシコに追悼の意を表する。

続いて、壁画散策第二段。メキシコ文部省へ。ここには、リベロとシケイロスの壁画がある。文部省に壁画とは、日本にもこのようなセンスが欲しいものだ。リベロは、メキシコの美術界の巨匠であり、フリーダ・カーロの夫らしい。おそらく、メキシコを知る上で、重要な人物たちだが、まだ勉強中。しばし、待たれたい。リベロの壁画はクラシカルな味があり、原始的な絵を思い起こさせる。


シケイロスの壁画は階段全体に描かれており、現代芸術の前に、とても奇抜に目に映る。おそらく写真では表現できない事が、悔しいところである。この立体的な表現は個人的に好むところであった。

用意を済ませ、次の街へ。大変迷ったが、プエブラをスルーしオアハカに向かう事に。プエブラは地震の震源地。行きたい気もするのだが、まだ十分に街は機能していないだろう。メトロを乗り継ぎ、12時にバスターミナルへ。メキシコのバスターミナルは空港に等しい。多数のバスが乗り付け、セキュリティーチェックまである。ほんとは1等のバスに乗りたかったのだが、良い便がない。仕方なく、上のグレードのデラックスを選ぶ。それでも20:20着だが致し方ないだろう。メキシコ、初バスにドキドキである。メキシコシティの標高は2000m程度らしいが、バスの道行く途中で息苦しくなる。一体何mの標高なのだろうか?揺られる事7時間弱、やっとオアハカへ。バスは意外に快適で心地よいものであったが、日本円で5000円弱した。日本のバスの方が安いのではないか?


夜道なので警戒して歩いたが、たいして恐怖心は湧かなかった。あまり、治安は悪くなさそうだ。新しいホテルに着きチェックイン。片付けを済ませ、すぐ眠りに着いた。

余談だが、今のホテルはwifiの接続が悪い。ブログがアップしにくい日もあるかもしれない。

メキシコの歴史を紐解く、国立人類学博物館

今日は朝から人類学博物館。メトロに乗りチャプルテペック公園へ移動。ここには、多数美術館も存在し、日本で言うところの、上野公園もしくは代々木公園といったところか。博物館内に入ると、その建物自体の奇抜な構造に圧倒された。四角い建物の中心には広大な敷地があり、そこにはある種、木のような屋根が付いており、中心から滝が流れているのだ。


博物館には、メキシコ周辺の古代帝国について様々な展示がある。テオティワカン、トルテカ、アステカ、オルメカ、マヤ帝国など。この博物館に国中の発掘品が納められており、宗教や、文化に興味があるなら必須であろう。ただ、スペイン語が読めず、バックグラウンドを知らない僕には、厳しい。そもそも博物館が広い、広すぎる。上野の科学博物館といい、博物館はそういうものなのか?これでは終わらないと思い、途中から軽く見るようにして回った。あまりにも物量が多すぎ、疲れ果ててしまったので、3、4時間で一通り回り、帰ることにした。次回来るタイミングがあれば、もう少し勉強してから行きたいものである。


たまっている雑務もあるので、その後は、ホテルでゆっくりする事にした。明日は国立自治大学か。もうそろそろ次の都市についても考えなくてはならない。

メキシコシティに日常が戻る。ソカロ散策

地震から数日たち、街も賑わいを取り戻しつつある。中心地を散策していると、メトロポリタンカテドラル(教会)に入れそうだ。一歩中に入ると荘厳なつくりで、一瞬欧州にいるのかと錯覚してしまうほどだ。ちょうどミサが行われており、その聖歌に美しさを感じずにはいられない。少し神を信じられそうな気がした。

次は、国立宮殿へ。中は広い庭園になっており、その一角におそらくメキシコの歴史をたどった壁画が描かれている。今日から空いたようで人も少なく、居心地が良い。同じ敷地内にある多文化博物館も散策。

テンプロ・マヨール(古代遺跡)も空いていそうだ。70ペソで、入場。中にはミュージアムもある。メキシコの古代遺跡を見ていると、手塚治虫の「三つ目がとおる」を思い起こさせる。出土品の土偶?の顔がとてもチャーミングなのだ。ドクロもよくモチーフとして使われているが、なぜなんだろうか。もう少し歴史を知りたいところである。

今日から街が正常に戻ったような感じだ。メジャーな施設は開いている。基本的に無料で入れる施設が多いのも嬉しいところだ。明日は、人類学博物館に行こうか。

アステカ帝国以前の神話

朝から天気がすぐれず曇り。しかし、メキシコシティでの観光は無理そうなのでテオティワカンに行くことにした。メトロを乗り継ぎバス乗り場へ。(なぜかメトロが無料になっていた)1時間ほど高速を走り、テオティワカンに到着。土産売りも大してうるさくない。
入場料を払い中に入るとそこには広大な遺跡があった。広すぎて先を眺めるほどである。

メキシコシティより北に50㎞。紀元前2世紀ごろ建造された宗教都市国家。このテオティワカン族と呼ばれる民族は8世紀ごろ謎の滅亡をとげたという。のちに、アステカ人によって発見されたこの遺跡は、あまりの荘厳さに神々が立てた都市と信じ、「太陽と月の神話」の舞台とした。現在呼ばれている「太陽の神殿」「月の神殿」もアステカ人の神話が投影されているという。以上もちろん、どこかの本の受け売りであるが、突っ込みはさしひかえていただきたい。

「死者の道」を通り、太陽のピラミッドに向かう。とても道が長くふつうに歩いても20分はかかるだろう。途中から、日が差し込みはじめ、心地よい風が吹く。あたりは草原になっており、木々も生い茂っている。
ピラミッドは結構な急斜面になっている。上まで登るとそこには全方位に遮るものは何もなく、とても心地よい風が吹く。あまりに心地よいのでしばしぼーっと下界を眺める。小高い山、綺麗な街並み、晴れ渡った空を仰ぎ見る。テオティワカン族も同じ風景を見ていたのだろうか。一休憩した後今度は月のピラミッドへ。やはり15分は歩くだろうか。こちらの方が少し小さい感じがする。

それから、敷地内にあるシティオ博物館へ。残念ながら、僕の英語力では全体像をつかめず、無念である。(本気で英語を勉強したい。もちろんスペイン語が先)
結局、昼ご飯も食べず一日中回っていた。

回っていてひとつ疑問が湧いた。メキシコ人のアイデンティティはどこから来ているのだろうか?というのも、テオティワカンという土地がとても良い気候で、穏やかな人々が住んでいたような気がするからだ。メキシコ人の源流を少し考えてみたい気がした。

帰ってきた時にはすでにぼろぼろであり、屋台でご飯を食べ眠りについた。

地震の影響は…

今日は、朝から散歩。町の雰囲気を知るために、よくわからない場所は、まず散歩することにしている。昨日は、夜だけなのでシャッター街だったが、今日は繁盛している。アラメダ公園から国立宮殿の間を歩き回る。朝は行ってみたかった屋台で朝食。スペイン語だけなのでよくわからないが、おそらくサケディージャというやつか。周りの客が人懐っこく絡んでくるのが楽しい。

午後から前日の彼と合流し、観光地巡りへ。しかし…どこもなぜか入れない。あちこち聞き回りようやくわかったのは、地震のせいだという事だ。よく見ると、町のあちこちに警察の黄色いテープが貼ってあり、ビルが一部かけていたりする。パッと見、町は平穏に見えるのだが…。結局、今日はどこも観光地に入ることはできなかった。インフォメーションでは、たぶん明日開くのではないかとのこと。頼むから開いてくれ。
被害は甚大である。それは、旅人としても甚大な被害である事を意味する。

明日は、一応入れそうなテオティワカンの遺跡から行ってみようと思う。入れるかどうかは、神のみぞ知る。

メキシコへ!

初日からハードである。
羽田に着き、搭乗手続きをしていると、飛行機に乗れないという。ロサンゼルス経由メキシコ行きなのだが、アメリカのトランジットでもESTAが必要との事。トランジットだぞ!?知らないし、勘弁してくれ。幸い空港で30分程度で取得でき飛行機に搭乗できた。9時間程でロサンゼルスに到着。2時間のトランジットである。入国審査の前に機械で登録するのだが、出てきた用紙に明らかに「バツ」が着いてる…。まずいんじゃないかこれ…。入国審査で話していると、ちょっと待っててと言われ別室へ。コレは、まずいやつなんじゃないか。次の便乗れないんじゃないか!?恐怖でいっぱいです。待つ事30分、管理官らしき人に呼び出され、質問を受ける。「早くしないと乗り継げないぞ!」と言われ、無罪放免された。ESTAの申請が遅かったからだろうか…?変な国には行ってないと思うのだが。続いて今度は時間がない。大急ぎでセキュリティーチェックを受け飛行機に乗り込んだ。やめてくれ、心労がたたる。
5時間ほどでメキシコシティに到着。入国審査を受け、今回の為に新調したiPad proにsimカードを入れてもらう為、携帯屋さんへ。SIMカードを入れてもらったが、動かない。加えて、SIMカードが出てこない。やっとの事で取り出したが、どうやら店員さんのやり方が下手だったようで、SIMカードを入れるところが開かなくなった。どうしてくれんだ!全く、災難である。
とりあえず、あきらめ都市部へ。先程知り合った日本人と夕食を食べ、寝床についた。

初日から災難続きである。そしてまだ、地震の話は一つもしていない。

行ってきます!まずは、メキシコシティへ

ついに、当日になりました。
バタバタしたけど、一応間に合ったのでしょうか?たぶん…。

流石に出発前には、実感が少しは湧いて来たようです。海外に僕は行くらしい。そしてもう一つ、まだスペイン語できないじゃん!勉強不足です。
そして今日から注目の的となったメキシコシティですロス経由で行くのですが、もしかしたら足止めかもしれないですね。ホントは、19日に離陸する予定だったので、ドンピシャで地震に当たるところでした。これは幸運なのでしょうか?はたまたカルマか?
いずれにせよ旅にイレギュラーはつきものでしょう。

まあ、生きて帰ってこれればそれでいいので、何事も楽しんでみようかと思います。
とりあえず、メキシコ、キューバ、ガテマラには行くつもりです。その後は南米を下りますがまだ未定。

特に、僕の場合、旅に出なければならない、明確な目的も、理由もありません。(もちろん見てみたいトコはあるけど)細かくは書きませんがただ見てみたいだけ。僕個人に関しては、まー楽しくやろうよ、と言ったところでしょうか。

長いですね(笑)

なるたけ写真も上げたいな。

では、行ってきます!

Yuki Otsuka