メキシコの歴史を紐解く、国立人類学博物館

今日は朝から人類学博物館。メトロに乗りチャプルテペック公園へ移動。ここには、多数美術館も存在し、日本で言うところの、上野公園もしくは代々木公園といったところか。博物館内に入ると、その建物自体の奇抜な構造に圧倒された。四角い建物の中心には広大な敷地があり、そこにはある種、木のような屋根が付いており、中心から滝が流れているのだ。


博物館には、メキシコ周辺の古代帝国について様々な展示がある。テオティワカン、トルテカ、アステカ、オルメカ、マヤ帝国など。この博物館に国中の発掘品が納められており、宗教や、文化に興味があるなら必須であろう。ただ、スペイン語が読めず、バックグラウンドを知らない僕には、厳しい。そもそも博物館が広い、広すぎる。上野の科学博物館といい、博物館はそういうものなのか?これでは終わらないと思い、途中から軽く見るようにして回った。あまりにも物量が多すぎ、疲れ果ててしまったので、3、4時間で一通り回り、帰ることにした。次回来るタイミングがあれば、もう少し勉強してから行きたいものである。


たまっている雑務もあるので、その後は、ホテルでゆっくりする事にした。明日は国立自治大学か。もうそろそろ次の都市についても考えなくてはならない。

アステカ帝国以前の神話

朝から天気がすぐれず曇り。しかし、メキシコシティでの観光は無理そうなのでテオティワカンに行くことにした。メトロを乗り継ぎバス乗り場へ。(なぜかメトロが無料になっていた)1時間ほど高速を走り、テオティワカンに到着。土産売りも大してうるさくない。
入場料を払い中に入るとそこには広大な遺跡があった。広すぎて先を眺めるほどである。

メキシコシティより北に50㎞。紀元前2世紀ごろ建造された宗教都市国家。このテオティワカン族と呼ばれる民族は8世紀ごろ謎の滅亡をとげたという。のちに、アステカ人によって発見されたこの遺跡は、あまりの荘厳さに神々が立てた都市と信じ、「太陽と月の神話」の舞台とした。現在呼ばれている「太陽の神殿」「月の神殿」もアステカ人の神話が投影されているという。以上もちろん、どこかの本の受け売りであるが、突っ込みはさしひかえていただきたい。

「死者の道」を通り、太陽のピラミッドに向かう。とても道が長くふつうに歩いても20分はかかるだろう。途中から、日が差し込みはじめ、心地よい風が吹く。あたりは草原になっており、木々も生い茂っている。
ピラミッドは結構な急斜面になっている。上まで登るとそこには全方位に遮るものは何もなく、とても心地よい風が吹く。あまりに心地よいのでしばしぼーっと下界を眺める。小高い山、綺麗な街並み、晴れ渡った空を仰ぎ見る。テオティワカン族も同じ風景を見ていたのだろうか。一休憩した後今度は月のピラミッドへ。やはり15分は歩くだろうか。こちらの方が少し小さい感じがする。

それから、敷地内にあるシティオ博物館へ。残念ながら、僕の英語力では全体像をつかめず、無念である。(本気で英語を勉強したい。もちろんスペイン語が先)
結局、昼ご飯も食べず一日中回っていた。

回っていてひとつ疑問が湧いた。メキシコ人のアイデンティティはどこから来ているのだろうか?というのも、テオティワカンという土地がとても良い気候で、穏やかな人々が住んでいたような気がするからだ。メキシコ人の源流を少し考えてみたい気がした。

帰ってきた時にはすでにぼろぼろであり、屋台でご飯を食べ眠りについた。