遂に…序盤からの長距離バスと密林の遺跡

今夜は戦いである。明日のために。序盤から長距離バスの登場である。日本で言うところの博多号と同じレベルではないか。夕方からオアハカ→パレンケ、15時間の旅である。夜の戦に備えて朝はダラダラ、午後は出発までホテルにいさせてもらった。清潔で優しく快適な宿であった。
用意を済ませ、5時に定刻通り出発。隣のスイス人と仲良くなるまでは良かったが…この辺りは起伏が激しいらしく、蛇行した道が続く。日本なら、スピードを緩めるだろうが、ここはメキシコである。バスのレースか!と言いたくなるほど、スピードを緩めない。元来、バスに弱い僕は完全に酔ってしまった。一応酔い止めを飲んだからか多少治ったが、結局、この気持ち悪さとの戦いは明け方まで続く事となった。この先大丈夫なのか、異国のバス事情に一抹の不安を持たずにはいられない。

1.5時間遅れて翌日10時頃到着。近くにあったカフェで、スイスの方と一息ついた。

なんだか、気持ちが急いているワタクシである。シャワーを浴び、パレンケ遺跡へ向かった。ミニバスで20分程で到着。この地パレンケとは、文字通りジャングルである。湿度、温度共に申し分ない。初ジャングルに関心するばかりである。しかし日本の真夏より涼しい気がするのは気のせいか?

途中から脇道に入っていき、さらに進んで行くと入り口がありそこで降ろされる。入場料を払い奥に進んでいくとそこのはジャングルに埋もれる様に遺跡が見えて来る。

 

パレンケ遺跡はマヤ文明の遺跡で7世紀頃繁栄したそうな。しかし10世紀頃にはすでに廃墟と化していたと言う。ジャングルの一部の様に存在するこの遺跡は静かにその雰囲気をたたえている。

夜はスイス人と夕食へ。ソカロでは、日曜のせいかダンスが行われていた。小さな田舎町でやっと地元の空気が見えた気がした。明日のバスのチケットを買い、宿へ向かった。僕の泊まっているドミトリーは最上階の4階で、今夜は僕一人であった。そして先ほどから降り出した雨は豪雨に。こちらでは長時間雨が続く事は無いが、毎日雨が降る。
夜一人きりの部屋で、雨音を聞きながら眠りについた。良い日ではないか。

明日はメリダだ。