壁画散策のち、オアハカへ

二日分まとめて。


壁画散策で、メキシコ国立自治大学へ。ここは、中南米全体の最高学府らしい。アクセスはソカロより、40分程度。構内はとても広く、一つの都市と言える。ちなみにメトロの最寄駅は二つある。ユニバーサイド駅から、構内に入り、散策する事事40分ようやっと、壁画にたどり着く。フアン・オゴルマンの壁画は圧巻。何か原始的なものを感じさせる。構内にはとても穏やかな風が流れており、この広い敷地は、なかなか日本では味わえないのではないか。そういえば、北大も広かったか?近くにスタジアムもあり、そちらも見学。中に入ると、支援物資が山積みに。まだ、地震の影響は残っているようだ。今まで聞いた話を総合すると、都会ではあまり露骨な被害はみられないが、田舎町では、土作りの家などが崩壊しているらしい。今泊まっている宿では、ボランティアに来ている人が二人いる。メキシコに追悼の意を表する。

続いて、壁画散策第二段。メキシコ文部省へ。ここには、リベロとシケイロスの壁画がある。文部省に壁画とは、日本にもこのようなセンスが欲しいものだ。リベロは、メキシコの美術界の巨匠であり、フリーダ・カーロの夫らしい。おそらく、メキシコを知る上で、重要な人物たちだが、まだ勉強中。しばし、待たれたい。リベロの壁画はクラシカルな味があり、原始的な絵を思い起こさせる。


シケイロスの壁画は階段全体に描かれており、現代芸術の前に、とても奇抜に目に映る。おそらく写真では表現できない事が、悔しいところである。この立体的な表現は個人的に好むところであった。

用意を済ませ、次の街へ。大変迷ったが、プエブラをスルーしオアハカに向かう事に。プエブラは地震の震源地。行きたい気もするのだが、まだ十分に街は機能していないだろう。メトロを乗り継ぎ、12時にバスターミナルへ。メキシコのバスターミナルは空港に等しい。多数のバスが乗り付け、セキュリティーチェックまである。ほんとは1等のバスに乗りたかったのだが、良い便がない。仕方なく、上のグレードのデラックスを選ぶ。それでも20:20着だが致し方ないだろう。メキシコ、初バスにドキドキである。メキシコシティの標高は2000m程度らしいが、バスの道行く途中で息苦しくなる。一体何mの標高なのだろうか?揺られる事7時間弱、やっとオアハカへ。バスは意外に快適で心地よいものであったが、日本円で5000円弱した。日本のバスの方が安いのではないか?


夜道なので警戒して歩いたが、たいして恐怖心は湧かなかった。あまり、治安は悪くなさそうだ。新しいホテルに着きチェックイン。片付けを済ませ、すぐ眠りに着いた。

余談だが、今のホテルはwifiの接続が悪い。ブログがアップしにくい日もあるかもしれない。

メキシコの歴史を紐解く、国立人類学博物館

今日は朝から人類学博物館。メトロに乗りチャプルテペック公園へ移動。ここには、多数美術館も存在し、日本で言うところの、上野公園もしくは代々木公園といったところか。博物館内に入ると、その建物自体の奇抜な構造に圧倒された。四角い建物の中心には広大な敷地があり、そこにはある種、木のような屋根が付いており、中心から滝が流れているのだ。


博物館には、メキシコ周辺の古代帝国について様々な展示がある。テオティワカン、トルテカ、アステカ、オルメカ、マヤ帝国など。この博物館に国中の発掘品が納められており、宗教や、文化に興味があるなら必須であろう。ただ、スペイン語が読めず、バックグラウンドを知らない僕には、厳しい。そもそも博物館が広い、広すぎる。上野の科学博物館といい、博物館はそういうものなのか?これでは終わらないと思い、途中から軽く見るようにして回った。あまりにも物量が多すぎ、疲れ果ててしまったので、3、4時間で一通り回り、帰ることにした。次回来るタイミングがあれば、もう少し勉強してから行きたいものである。


たまっている雑務もあるので、その後は、ホテルでゆっくりする事にした。明日は国立自治大学か。もうそろそろ次の都市についても考えなくてはならない。

アステカ帝国以前の神話

朝から天気がすぐれず曇り。しかし、メキシコシティでの観光は無理そうなのでテオティワカンに行くことにした。メトロを乗り継ぎバス乗り場へ。(なぜかメトロが無料になっていた)1時間ほど高速を走り、テオティワカンに到着。土産売りも大してうるさくない。
入場料を払い中に入るとそこには広大な遺跡があった。広すぎて先を眺めるほどである。

メキシコシティより北に50㎞。紀元前2世紀ごろ建造された宗教都市国家。このテオティワカン族と呼ばれる民族は8世紀ごろ謎の滅亡をとげたという。のちに、アステカ人によって発見されたこの遺跡は、あまりの荘厳さに神々が立てた都市と信じ、「太陽と月の神話」の舞台とした。現在呼ばれている「太陽の神殿」「月の神殿」もアステカ人の神話が投影されているという。以上もちろん、どこかの本の受け売りであるが、突っ込みはさしひかえていただきたい。

「死者の道」を通り、太陽のピラミッドに向かう。とても道が長くふつうに歩いても20分はかかるだろう。途中から、日が差し込みはじめ、心地よい風が吹く。あたりは草原になっており、木々も生い茂っている。
ピラミッドは結構な急斜面になっている。上まで登るとそこには全方位に遮るものは何もなく、とても心地よい風が吹く。あまりに心地よいのでしばしぼーっと下界を眺める。小高い山、綺麗な街並み、晴れ渡った空を仰ぎ見る。テオティワカン族も同じ風景を見ていたのだろうか。一休憩した後今度は月のピラミッドへ。やはり15分は歩くだろうか。こちらの方が少し小さい感じがする。

それから、敷地内にあるシティオ博物館へ。残念ながら、僕の英語力では全体像をつかめず、無念である。(本気で英語を勉強したい。もちろんスペイン語が先)
結局、昼ご飯も食べず一日中回っていた。

回っていてひとつ疑問が湧いた。メキシコ人のアイデンティティはどこから来ているのだろうか?というのも、テオティワカンという土地がとても良い気候で、穏やかな人々が住んでいたような気がするからだ。メキシコ人の源流を少し考えてみたい気がした。

帰ってきた時にはすでにぼろぼろであり、屋台でご飯を食べ眠りについた。

地震の影響は…

今日は、朝から散歩。町の雰囲気を知るために、よくわからない場所は、まず散歩することにしている。昨日は、夜だけなのでシャッター街だったが、今日は繁盛している。アラメダ公園から国立宮殿の間を歩き回る。朝は行ってみたかった屋台で朝食。スペイン語だけなのでよくわからないが、おそらくサケディージャというやつか。周りの客が人懐っこく絡んでくるのが楽しい。

午後から前日の彼と合流し、観光地巡りへ。しかし…どこもなぜか入れない。あちこち聞き回りようやくわかったのは、地震のせいだという事だ。よく見ると、町のあちこちに警察の黄色いテープが貼ってあり、ビルが一部かけていたりする。パッと見、町は平穏に見えるのだが…。結局、今日はどこも観光地に入ることはできなかった。インフォメーションでは、たぶん明日開くのではないかとのこと。頼むから開いてくれ。
被害は甚大である。それは、旅人としても甚大な被害である事を意味する。

明日は、一応入れそうなテオティワカンの遺跡から行ってみようと思う。入れるかどうかは、神のみぞ知る。

行ってきます!まずは、メキシコシティへ

ついに、当日になりました。
バタバタしたけど、一応間に合ったのでしょうか?たぶん…。

流石に出発前には、実感が少しは湧いて来たようです。海外に僕は行くらしい。そしてもう一つ、まだスペイン語できないじゃん!勉強不足です。
そして今日から注目の的となったメキシコシティですロス経由で行くのですが、もしかしたら足止めかもしれないですね。ホントは、19日に離陸する予定だったので、ドンピシャで地震に当たるところでした。これは幸運なのでしょうか?はたまたカルマか?
いずれにせよ旅にイレギュラーはつきものでしょう。

まあ、生きて帰ってこれればそれでいいので、何事も楽しんでみようかと思います。
とりあえず、メキシコ、キューバ、ガテマラには行くつもりです。その後は南米を下りますがまだ未定。

特に、僕の場合、旅に出なければならない、明確な目的も、理由もありません。(もちろん見てみたいトコはあるけど)細かくは書きませんがただ見てみたいだけ。僕個人に関しては、まー楽しくやろうよ、と言ったところでしょうか。

長いですね(笑)

なるたけ写真も上げたいな。

では、行ってきます!

Yuki Otsuka