メキシコシティに日常が戻る。ソカロ散策

地震から数日たち、街も賑わいを取り戻しつつある。中心地を散策していると、メトロポリタンカテドラル(教会)に入れそうだ。一歩中に入ると荘厳なつくりで、一瞬欧州にいるのかと錯覚してしまうほどだ。ちょうどミサが行われており、その聖歌に美しさを感じずにはいられない。少し神を信じられそうな気がした。

次は、国立宮殿へ。中は広い庭園になっており、その一角におそらくメキシコの歴史をたどった壁画が描かれている。今日から空いたようで人も少なく、居心地が良い。同じ敷地内にある多文化博物館も散策。

テンプロ・マヨール(古代遺跡)も空いていそうだ。70ペソで、入場。中にはミュージアムもある。メキシコの古代遺跡を見ていると、手塚治虫の「三つ目がとおる」を思い起こさせる。出土品の土偶?の顔がとてもチャーミングなのだ。ドクロもよくモチーフとして使われているが、なぜなんだろうか。もう少し歴史を知りたいところである。

今日から街が正常に戻ったような感じだ。メジャーな施設は開いている。基本的に無料で入れる施設が多いのも嬉しいところだ。明日は、人類学博物館に行こうか。

地震の影響は…

今日は、朝から散歩。町の雰囲気を知るために、よくわからない場所は、まず散歩することにしている。昨日は、夜だけなのでシャッター街だったが、今日は繁盛している。アラメダ公園から国立宮殿の間を歩き回る。朝は行ってみたかった屋台で朝食。スペイン語だけなのでよくわからないが、おそらくサケディージャというやつか。周りの客が人懐っこく絡んでくるのが楽しい。

午後から前日の彼と合流し、観光地巡りへ。しかし…どこもなぜか入れない。あちこち聞き回りようやくわかったのは、地震のせいだという事だ。よく見ると、町のあちこちに警察の黄色いテープが貼ってあり、ビルが一部かけていたりする。パッと見、町は平穏に見えるのだが…。結局、今日はどこも観光地に入ることはできなかった。インフォメーションでは、たぶん明日開くのではないかとのこと。頼むから開いてくれ。
被害は甚大である。それは、旅人としても甚大な被害である事を意味する。

明日は、一応入れそうなテオティワカンの遺跡から行ってみようと思う。入れるかどうかは、神のみぞ知る。