最近、アンティグアに定住しているため、考える時間ができた。ので、興味がある方は、ヨタ話にお付き合い願いたい。もう一度言う、ヨタ話である。
きれいな事象とは何だろうか?
確かに世界遺産アンティグアはきれいだけど違う気がする。
京都もきれいだけど違う気がする。
なら人が創り出した絵画か?それも違う気がする。
ならば、自然の景色か?それも違う気がする。
しかし、全てが違うというわけでもない。
時たま、そんな事象を見た事はある気がする。
何が必要で、何が不必要か?
感性に依存するのか?
流動的なその一時点での調和的な気分か?
そもそも、そういう問題か?
僕が写真できれいさについて言及するなら、調和の取れた瞬間を切り取った時か。
しかしその一瞬に持続性はない。
きれいな事象しか見えていない写真はどうも寂しい。
「美しい」と言う言葉は、手垢にまみれて汚らわしい。
そして僕はこの旅で、未だにきれいな写真を撮れた気がしない。